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応用ガイド

Vベルトの配合材:CR、EPDM、NBR、HNBR

配合材の一般特性で候補を絞り、材料、定格、環境限界が実際の伝動条件に適合する製品系列だけを承認します。

SQUAREROPE 技術チーム
目次7 件のセクション

配合材名だけでは製品を承認できません

一般的なゴム耐薬品表は候補選定には使えますが、完成品Vベルトの性能を証明しません。実際の伝動装置に対して、メーカー、製品系列、構造、材料、定格、環境限界、証明書を確認してください。

配合材はVベルト仕様の一要素です。本体配合材、心線、カバー布、側面構造、断面形、長さ、プーリ溝、定格、張力手順は、すべて特定の製品系列に属します。材料略号やブランド名を製品単位の根拠に代えることはできません。 Vベルトの構造と材料層を確認すると、本体配合材名だけでベルト全体を指定できない理由が分かります。

材料名を正しく使う

CRはクロロプレンゴム(ポリクロロプレン)です。Neopreneはこの材料に関連する商品名であり、CRやクロロプレンゴムと並ぶ別の一般エラストマーではありません。中立的な仕様では「クロロプレンゴム(CR)」とし、実際の資料が特定の商品グレードを示す場合だけ商品名を残します。

EPDMはエチレンプロピレンジエンゴム、NBRはニトリルゴム、HNBRは水素化ニトリルゴムです。これらはエラストマーの系統名であり、完成ベルト構造や温度、耐油、耐候、静電気、難燃、動力、寿命の保証ではありません。

CR/クロロプレンゴム/ポリクロロプレンを一つの系統として示し、Neoprene 名称の注記を付す。EPDM、NBR、HNBR は別系統。絞り込み後は正確なベルトシリーズと暴露の根拠から用途を判断する。
概念図・縮尺なし・該当メーカーの正確な指示に従う。 中立的な仕様では CR/クロロプレンゴムを使い、サプライヤー文書で正確なグレードを確認できる場合のみ Neoprene を残す。材料名や図の色は完成ベルトの性能、温度限度、耐油適合性や認証を証明しない。

四つの代表的なエラストマーを一次比較する

配合材の一次比較表

候補を絞るための方向性です。最終判断は特定製品系列の資料に従います。

CR/クロロプレンゴム
一般的な選定方向
機械負荷に適した文書化済みCRグレードを検討し、完成ベルトの耐候性と流体への曝露条件を確認する
推定してはいけない事項
共通の耐油、難燃、温度、静電気、寿命承認
EPDM/エチレンプロピレンジエンゴム
一般的な選定方向
熱・耐候・オゾン要求がある場合の候補。選定前に特定の石油系流体への適合を確認する
推定してはいけない事項
オイルミスト、グリース、燃料、溶剤、すべての高温伝動への適合
NBR/ニトリルゴム
一般的な選定方向
油・燃料への曝露が重要な場合の候補。特定の流体とグレードを確認する
推定してはいけない事項
グレードとベルト資料なしでの屋外、オゾン、高温、浸漬、薬品承認
HNBR/水素化ニトリルゴム
一般的な選定方向
油・熱・オゾン要求が重なる場合の候補。特定のグレードと配合による確認が必要
推定してはいけない事項
すべてのHNBRベルトが実機でCR、EPDM、NBRより優れること

出典: SQUAREROPEの用途別候補選定の枠組み。製品試験データではありません

比較表で判断できる範囲を理解する

耐薬品性は、流体、濃度、温度、接触時間、圧力、動き、汚染、配合で変わります。「耐油」が一時的な飛沫だけを対象とする場合もあり、浸漬、燃料、溶剤、食品接触を承認するものではありません。配合材を変更しても漏れは直らず、ベルトへの意図的な注油も認められません。汚染源を除去し、影響を受けたベルトをメーカーの指示に従って評価してください。

温度範囲、耐オゾン・紫外線、静電導通性、難燃性、規制適合は製品系列ごとの表示です。完成ベルトには複数のゴム、繊維、心線、布、接着系、コーティングが含まれるため、一般材料表は明らかに不適切な候補を除外するために使います。

完成ベルト系列の根拠を確認する

同じHNBRでもグレードの選定は重要です。アクリロニトリル含有量と水素化の程度は、耐油性、低温での屈曲性、耐オゾン性のバランスに影響します。文書で確認できるグレードと完成ベルトの根拠を求めてください。系統名だけでは、このトレードオフを判断できません。

選定するVベルトについて、本体配合材、心線・カバー材料、温度範囲、薬品適合、耐候・オゾン・紫外線限界、必要な静電気証明、難燃・危険場所証明、動力・速度定格、最小プーリ径、取付張力、ならし手順を入手します。

実際の曝露条件から配合材を選ぶ

次の順序で評価します。

  1. 駆動機、被駆動機、完全なベルト表示、製品系列、構造、断面形、長さ、数量を特定する。
  2. 運転・ピーク負荷、速度、始動、運転時間、衝撃、脈動、滑り履歴、プーリ形状を記録する。近接点検の前に設備の手順に従い、すべてのエネルギー源を隔離し、蓄積エネルギーを制御して無エネルギー状態を確認する。運転前にガードを復旧する。
  3. 流体・汚染物の名称、濃度、温度を列挙し、蒸気、ミスト、飛沫、洗浄、間欠接触、浸漬を区別する。
  4. 周囲・伝動内部温度、屋外、日光、オゾン源、水、湿度、粉じん、異物を記録する。
  5. 静電気、難燃、危険場所、食品接触、その他規制要件と必要な証明・試験方法を記録する。
  6. 一般耐薬品表は候補の絞込みだけに使い、一社の特定ベルト系列を選ぶ。
  7. メーカーまたは供給者から、系列単位の適合、環境限界、定格、プーリ限界、張力、保全手順を文書で得る。
  8. 混合流体、連続曝露、高温、安全重要設備、公開範囲外の条件では、用途別のメーカー承認を得る。

製品単位の承認記録を残す

購買・保全記録に次を含めます。

  • メーカー、製品系列、完全な呼称、断面、長さ基準、構造、数量。
  • 文書化された本体配合材、心線、カバー/背面布、曝露に関係する接着・コーティング情報。
  • 流体・薬品名、濃度、温度、接触形態と時間、供給者の適合判断。
  • 周囲・伝動温度、屋外、オゾン、紫外線、水、湿度、粉じん、汚染限界。
  • 静電導通性、難燃、危険場所、食品接触、その他要件の有効な製品系列証明。
  • 現行定格表、動力、速度、プーリ、巻付角、長さ補正、本数、軸荷重確認。
  • 指定取付張力、校正測定方法、ならし、再張力調整、点検手順。
  • 承認者、出典版、例外、失効・再確認日、変更管理要件。

SQUAREROPE全製品に共通する材料を推定しない

SQUAREROPEのブランド名、断面形、色、ラップド/ローエッジ構造、製品分類から全製品に共通する配合材を推定してはいけません。実際に供給されるベルト系列の最新文書で材料を確認してください。本ガイドはブランド共通のCR、EPDM、NBR、HNBR基準を定めません。

現行系列資料を得るまでは、CR、EPDM、NBR、HNBRを候補材料として説明し、製品単位で確認します。供給製品が変わった場合は、以前の配合材想定を引き継がず、再承認してください。

選定するのは略号ではなく完成ベルトシステムです。正しい配合材とは、特定製品系列、実際の流体・環境、伝動定格、必要な適合性を文書で満たすものです。一般的な評判だけで決めないでください。

重要なポイント

VベルトにはCR、EPDM、NBR、HNBRのどれを選びますか?

実際の温度、耐候、オゾン、油、燃料、薬品、適合要件から候補を絞り、構造、耐薬品性、定格、張力資料が伝動条件を満たす特定の製品系列だけを承認します。

配合材の根拠確認でお困りの場合は、Vベルト製品と耐油・耐熱Vベルトをご覧いただくか、SQUAREROPEまでお問い合わせのうえ、完全なベルト表示、流体、温度、伝動データをお知らせください。